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演劇集団キャラメルボックスアナザーフェイス『ナツヤスミ語辞典』 [観劇]

演劇集団キャラメルボックスの公演『ナツヤスミ語辞典』4日お昼の回を観てきました。
(若干ネタバレあり注意)


クサナギの元に一通の手紙が届いた。
それは、三年前に担任した生徒から。
そこに書いてあったのは、ちょっと不思議な夏休みの出来事だった。
カブト・アゲハ・ヤンマの3人は中学二年生。
ヤンマがプールの水を抜いてしまった事がバレて、先生からプール掃除を命じられる。
そこへ、白い服を着た男・ウラシマが表れてカブトが母から借りたカメラでみんなの写真を撮り始める。
翌日現像してみると、そこに映っていたのは、なんと15年前の景色だった……。
(公式サイトより)

あらすじから何となくイメージしたのとは全く印象の異なる物語が展開され、愛や真実、想い出、成長など色んなものが詰まった素敵な舞台でした!
ある誤解を解くためにやって来たウラシマと名乗る男。彼はカブトの母・ムロマチに会いに行こうとします。しかしウラシマと行動を共にするナナコは「止めておいた方がいい。どうせ話なんて聞いてもらえない。」という……。
彼ら3人の関係と事情が明らかになると、そこにあるそれぞれの想いが切なくてたまりません。
このウラシマを演じた鍛治本大樹さんがめちゃくちゃカッコイイのです!人が良さそうで一途な好青年で、でも女心には鈍感で……。彼の気持ちや彼を取り巻く人達の想いが切なくて涙が出ました。
またムロマチを演じたコロさんも素敵です。カブトを1人で育てる強い凛々しさ、その奥に隠された悲しみと愛情に胸を打たれました。彼女がずっと身につけていた物に、彼女の想い全てが込められているんだと感じました。

あらすじからすれば主人公はカブト達3人のようですが、私が惹きつけられたのはウラシマ達でした。
「ナツヤスミ」は私にとってもう遠い昔の懐かしいものでしかなくなってしまい、中学生の視点に帰ってこの物語を観る事は出来ず、その事にちょっと淋しさを覚えました。

パワフルで眩しくて、切なさもあり素敵な時間を過ごせました。
この公演はキャラメルボックスと柿喰う客という劇団のコラボレーションです。
キャラメルボックスとは少し違った、でも優しくて熱いキャラメルらしさもあり、安心して観ていられました。
8月11日まで、新国立劇場で上演されます。
是非たくさんの方に観て頂きたい作品です。

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