SSブログ

細見大輔さん出演『少年探偵団』観劇 [観劇]

今日は細見大輔さんが出演されている舞台、『少年探偵団』を観て来ました。
(若干ネタバレあり注意)

東京のデパートの洋服売り場で、人形に扮した宝石泥棒「人形怪盗」が現れた。
この事件が東京じゅうの評判になった三日後の夕方、
小林芳雄率いる「少年探偵団」の団員である、井上一郎とポケット小僧は、
町のはずれで顔の動かない怪しい男を目撃する。
早速尾行しはじめるが、男は突如行方をくらましてしまった。
辺りを見渡し、不自然なマンホールを見つけた二人は、
「少年探偵団」のBDバッジをその場に撒き、マンホールへと入っていくが…

危険を顧みず突き進んでゆく少年二人に待ち受けていたものとは?
そして、そのBDバッジを見つけた小林少年が取った行動とは?

果たして、「少年探偵団」は怪しい男を捕らえることが出来るのか?
(公式サイトより)

子どもの頃、少年探偵団シリーズを夢中になって読んでいました。大好きな作品に細見さんが出演されるという事で今日が待ち遠しくてたまらなかったです。
どちらかというと明智小五郎や小林少年よりも怪人二十面相に惹かれていた子ども時代なので、開演前にパンフレットを買って細見さんが怪人を演じるとわかると、推測はしていましたがやはりテンション上がります!
これまでにも色んな俳優さんが二十面相を演じてきましたが、この公演の細見さんの迫力といったらもう凄いです!
怪人が登場した瞬間から、小説で感じた乱歩世界独特のおどろおどろしい雰囲気が舞台上に溢れてきて、それまでの少年達による活き活きとした空気から一変、ひんやりと冷たく暗い、怪しい空気に変わります。少年を誘う優しくも妖しい声、罠にかける時の巧みな声色、高らかな笑い声、目的の為に手段を選ばない(殺しはしないけど)恐ろしさetcetc、目を背けたくなる怖さではなく、心奪われ思わず吸い寄せられてしまうような美しささえ伴う怖さと、圧倒的な存在感に目も耳も心もすっかり惹き付けられました。
悪の存在なので最後には小林少年に破れ退散してしまうのですが、去り際にも強烈な存在感を残し得体の知れない恐ろしい人物という印象が強められます。
反面、明智探偵が信頼を置く中村警部も細見さんが演じられています。原作のどこか抜けていてお茶目な警部さんっぷりもまた魅力的でした。
中村警部と怪人、真逆な役どころですがどちらも細見さんの魅力がたっぷりで、またこの難しい役どころの繊細な表現はもう素晴らしいの一言に尽きます。
そんなわけで、細見さんに惚れ直した一日でした♪

主役の少年達ももちろん魅力的です。
小林少年は責任感が強く大人びた優等生ですが、それが全く嫌味に見えず、時に子どもらしい表情も見えて、小説の中の小林少年そのまんまの可愛らしい存在でした。彼を慕う少年達もみんな個性的で、怪人に立ち向かう勇気に励まされ、また仲間を想う強い絆を羨ましく思いました。
「自分達はまだ子どもで、出来ない事がたくさんあるのはちゃんとわかっている。」
「でも、出来る事には真っ直ぐに突き進む。」
「諦める事に慣れたくないんです。」
小林少年のこの(一字一句正確ではありませんがこんなニュアンス・汗)台詞に心打たれました。
迷いも曇りも無いその瞳に映るものは、きっと全てが輝いているのでしょう。

乱歩世界の幻想的な雰囲気を味わい、童心に返って楽しめる素敵な舞台でした!
10月16日まで、青山円形劇場で上演されています。
是非たくさんの方に観ていただきたいです!
タグ:少年探偵団
nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:演劇

nice! 4

コメント 2

駅馬車

RSSがうまく動いていないことがわかって手動できてみたら更新されてた(^^;
少年探偵団はテレビシリーズもあったので子供の頃から馴染みですよ(^^)
なぜかいつも怪人20面相が去っていくときは気球に乗っていってたんですよね。
すぐに掴まっちゃいそうなんですけど。

細見さんは一人二役なんですか?
舞台ですと切り替えも難しいでしょうね。
それでも見事に演じ分けていると言うのはさすがです。


by 駅馬車 (2011-10-22 16:53) 

駅馬車

更新してないけど無事?
ちょっと心配してます。

by 駅馬車 (2011-12-11 01:25) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。