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演劇集団キャラメルボックス緊急公演Vol1『賢治島探検記』 [観劇]

昨日、演劇集団キャラメルボックスの緊急公演『賢治島探検記』を観に行ってきました。

ある大学の文学部のゼミの一行が、街の片隅の、小さな空き地へやってくる。
ゼミを率いる坂口教授は、「ここが賢治島だ」と主張する。
教授は自説を証明するために、学生たちと、宮沢賢治の童話を芝居として上演する。
3つの芝居が終わった時、彼らの胸に、不思議な風が吹く。

緊急公演についてはこちらをご覧下さい。
この作品は、阪神淡路大震災の経験から「路上でも出来る芝居」を目的に作られたものだそうです。

前説が終わると、暗転する事無く舞台が始まります。
「ここが賢治島だ」と主張する坂口教授に訝しげな顔をする1人の学生・畑中君。
そして始まる宮沢賢治作品の劇中劇。
まだ公演は始まったばかりなので詳しい事は書けませんが、歌や演奏もあり、舞台と客席、役者さんと観客の一体感を強く感じられた楽しい舞台でした。演じている役者さん達も、この作品を楽しんでいるのが伝わってきます。
劇中で演じられる宮沢賢治作品は3つ。『どんぐりと山猫』or『注文の多い料理店』(日替わり)、『セロ弾きのゴーシュ』、『銀河鉄道の夜』。これらの作品を元にキャラメルボックスらしい演出が加えられた劇中劇が繰り広げられます。元になった賢治作品を知っているとより一層楽しめると思います。
私も宮沢賢治、特に『銀河鉄道の夜』は大好きな作品で、以前にもこちらの記事で書いた大好きな言葉や登場人物達のやり取りが、大好きな役者さん達の口から発せられるのを聞けたのが嬉しくて、そしてその言葉に込められた宮沢賢治や役者さん達の想いに涙が滲みました。

たとえ架空の世界でも、自分が信じ心動かされたものは紛う事のない真実。
賢治島を求める彼らの探検はこれからも続いていくようです。
その内にもしかしたら、「冗談じゃない、ここは太宰島だ!」と主張する人も出てくるかもしれません。でもそれもまた真実なのでしょう。
パンフレットにあった「そこに真実があるから。」という演出家・成井豊さんの言葉が胸に響きます。

舞台や役者さんとの距離をとても近く感じました。決して最前列の席だったという事だけではありません。
役者さんとの一体感を感じられたとても素敵な舞台でした。





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くにちゃん

みたかったなあ^^
by くにちゃん (2011-06-20 08:41) 

リュカ

>くにちゃんさん
とっても素敵な舞台でしたよ♪
by リュカ (2011-06-21 23:06) 

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