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演劇集団キャラメルボックス25thサマーツアー『また逢おうと竜馬は言った』空組観劇 [観劇]

演劇集団キャラメルボックスのサマーツアー『また逢おうと竜馬は言った』お昼の回を観てきました。

ツアーコンダクターなのに、あらゆる乗り物に酔ってしまう男・岡本。彼は坂本竜馬に憧れていて、竜馬のような男になりたいと願っている。しかし、何をやっても失敗ばかりで、とても「男の中の男」にはなれそうもない。
今日も、彼のせいで、同僚・本郷とその妻・ケイコが大喧嘩。ケイコは家を出てしまう。岡本は、なんとか二人の仲を元通りにしようと、愛読書『竜馬がゆく』を片手に奔走する。坂本竜馬に励まされたり、罵倒されたりしながら。
が、ある事件に巻き込まれ、事態は意外な方向へと展開していく……。
(公式サイトより)

序盤から怪しい人物が登場し怒涛の展開、すぐに物語の世界に引き込まれていきます。
ケイコと本郷のケンカを仲裁するため奔走する岡本。失恋失言失敗ばかりで、しょっちゅう床に突っ伏してうな垂れている情けない姿の彼ですが、ある事件に巻き込まれそれに立ち向かいながらも、意地を張り合うケイコと本郷の事を一番に考えて走る姿、竜馬の叱咤激励を受け、その中で男らしい言葉や行動が板につき男らしく成長していく姿にどんどん惹き付けられていきます。
奔走する岡本が心の支えにし、何か起きるごとに対話しアドバイスを受ける存在「竜馬」。竜馬は成長した彼自身の姿の象徴であり、理想の男になった自分をしっかりとイメージできている岡本は、根は強く男らしい人物なんだと思いました。
そして、ケイコと本郷の仲裁のために奔走する岡本はいつしかケイコに惹かれていきます。惚れた女性の笑顔を守る、そんな健気で一途な想いのままに走る岡本の姿と、ラストシーンの凜とした表情がとてもかっこよかったです。

また、岡本達を巻き込んだ"ある事件"の首謀者である男・棟方も、岡本が竜馬を慕うのと同様に、土方歳三を心の師としています。
他人を利用し騙す事も厭わない悪役の棟方ですが、もしかしたら根っからの悪人ではないのかもしれないと感じました。
竜馬同様に舞台上に登場し、棟方を導く土方と竜馬の殺陣も迫力満点です。

「そういう事を面倒臭いと思わないのが夫婦でしょ!?」
「わかってるけど、口に出して言ってほしい」
とても共感したケイコから本郷への台詞です。
改めて言葉に出す事、気持ちを伝える事って必要な事だなって思います。
そして惚れた人の幸せのために、また理想の自分に近づくために、なりふり構わずがむしゃらになるのもカッコイイ生き様だと感じました。

それぞれの登場人物に見せ場もあり、殺陣にアクションに笑い所も盛り沢山、あっという間の2時間でした。


この日は終演後に役者さんによるアフタートークがありました。
裏話や役者さん達の想いなど、興味深い話も聞けて大充実の時間を過ごせました。


この舞台はメインの岡役本と竜馬役がダブルキャストになっており、来週もう1組の岡本と竜馬を観に行きます。
ストーリーは同じでも演じる役者さんによってどう変わるのかも楽しみです。
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ふじたまworld

坂本龍馬を題材にしていること、最近多いですね~。
やはり、「龍馬伝」の影響でしょうか?

ダブルキャスト、いいですよね~。
同じ物語でも、役者さんによって、微妙に違う感じになり、ダブルというだけあって魅力的な感じになりますよね。
by ふじたまworld (2010-07-24 12:33) 

リュカ

>ふじたまworldさん
今お菓子やミネラルウォーターまで龍馬とコラボですもんね^^;
でもキャラメルボックスのトップの方いわく、
「ウチが今年竜馬を上演するのは2年以上前から決まってた事で、大河と被ったのは偶然なんです~!!」
との事です^^

ダブルキャストって1つの物語で違った色合いを楽しめていいですよね^^
by リュカ (2010-07-25 21:34) 

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