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金城武主演『スペーストラベラーズ』 [映画:DVD]

金城武さん、好きなんです*^^*
2000年に、『踊る大捜査線』のスタッフを中心に作られた作品です。

閉店間際のコスモ銀行に銃を持った3人組の強盗が押し入った。金を奪い速やかに逃走するはずだった彼らの計画は、金を取りに行かせた支店長と警備員が監視していた犯人を追い出し金庫の中に閉じこもってしまい失敗してしまう。不審車両が発見され銀行はパトカーに包囲された。強盗団・保、功、誠の3人は金庫のロックが解除される翌朝まで、ロビーにいた数名の行員と客を人質に立てこもることになる。人質になったのは、寿退職を控えた行員のみどり、みどりの同僚清水、客として来店していた電気屋の倉沢、離婚寸前の深浦夫妻、クマのぬいぐるみを抱えた謎の男・坂巻の6人。だが、坂巻が指名手配中の国際テロリストだということが警察側に知れ、また自分を置いて逃げた婚約者・野々村への怒りに逆上したみどりがライフルを乱射、包囲していたパトカーを炎上させたことから、事件は日本全土を揺るがす大事件に発展してしまう。だが、保はそれを逆手に取り、人気SFアニメ「スペーストラベラーズ」のキャラクターに自分達を重ね合わせ、人質にも犯人グループを演じてもらい、自分達を強力な犯罪組織に見せかけ警察を混乱させるという作戦を思いつく。初めは強盗達の提案に戸惑っていた人質達だが、孤児院で育った保達の身の上と、「幼い頃から夢に見た楽園を探してそこで3人で暮らすんだ」という彼らの強盗の目的を聞き、次第に保達に心を開き作戦に協力、友情が芽生えていく。国際テロリスト・坂巻の助言も手伝って作戦は順調に進んでいた。緊迫する外とは裏腹に彼らは強盗と人質という関係を飛び越え、充実した時間を過ごすようになる。しかし夜が明け始めた頃、一発の銃声が事件の幕を引く。2階で外の状況を警戒していた功が撃たれ、警官隊がついに突入を開始する……。

犯人達と人質達が協力し生き生きと話す姿に、「ストックホルム症候群」による心理作用以上の絆を感じました。それ故に、事件解決を目的に突入する警官隊が悪者に見えてしまい、取り押さえられる皆の姿に胸が痛みます。何も盗まれていないし誰も傷付けられたり殺されたりなんかしていないのに、どうしてこんな事になるのかと悲しくなりました。惹かれ合う誠とみどりの様子や、無口で無愛想で打ち解けていく皆から離れ一人外を警戒していた功が、撃たれる寸前にみどりに見せた微笑が余計に悲しさを増しています。もうちょっと違う展開にも出来たんじゃないかと思いました。
突入の混乱の後、保達はどうなったのか? ラストシーンで、アニメ「スペーストラベラーズ」再開の予告が流れるのですが、保達が楽園を見つけられた姿と重なるように思えて少し希望が湧いてきます。

非日常から生まれた絆と、被害者から犯人に転じて生き生きと表情を輝かせる様に惹かれました。
こんな冒険(?)してみたい、なんて思ってしまいます^^


スペーストラベラーズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • メディア: DVD



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