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金城武主演 『リターナー』 [映画:DVD]

金城武さん主演の作品です。邦画ではあまり見られないCG技術を駆使してサイエンス・フィクションを魅せてくれます。

2084年。地球は「ダグラ」と呼ばれる宇宙人の侵略を受け、人類は絶滅の危機に瀕していた。人類の技術を遥かに越えた兵器を有し襲撃を繰り返すダグラに人類が取れる最後の手段は、完成した「戦略時間兵器」で過去へ行き地球に侵略した最初のダグラを抹殺すること。15歳の少女ミリは、ダグラの侵入に混乱する施設の中、戦略時間兵器へ飛び込む事に成功する。
2002年、横浜。闇取引の現場からブラックマネーを奪還し依頼者にその金を送り返す「リターナー」のミヤモトは、人身売買組織の闇取引を潰すべく横浜港に潜入していた。15年前にミヤモトの幼馴染を殺したマフィア、溝口を銃撃戦の末追い詰めるが、そこへ突如現れた少女に気を取られ溝口を見失ってしまう。少女はミリと名乗り、82年後の世界から地球を守る為にやってきたという。2日後に開始される宇宙人・ダグラの襲撃の前に、最初に侵入してきたダグラを抹殺しなければならないとミヤモトに協力を依頼する。突拍子も無いミリの話に全く耳を傾けなかったミヤモトだったが、理解不能な現象を見せられ、更に「首に爆弾を仕掛けた」と脅され、渋々そのミッションに手を貸す事になる。
地球に侵入したダグラが収容されている施設を調べ上げ潜入したミリとミヤモト。最初のダグラと接触したミリだが、彼女の目の前にいるのは見慣れた装甲服をまとった長身のダグラではなく、怪我を負ったらしい弱々しく小さなダグラだった。そして溝口がダグラの驚異的な力を利用し金儲けを企んでいる事を知る。そして未来の戦争はダグラの侵略ではなく、このダグラを溝口が殺しダグラ達の怒りを買った事が原因だという事も判明する。
溝口に攫われたダグラを救いに向かうミリとミヤモト。夜明けまでに傷ついたダグラを奪還出来なければ、ダグラ達の襲撃が始まり未来の戦争は止められなくなってしまう。深夜、溝口達のいる海上の石油掘削船に潜入し、銃撃戦の中ミリは瀕死のダグラを救出する。だが、ヘリポートに出たミリの目の前にはすでに朝焼けが広がっていた。自分のやってきたことは無駄だったと泣き崩れるミリ。ヘリポートへ出たミヤモトはミリと合流するが、溝口たちに囲まれてしまう……。

リアルなCGにまず目を奪われます。SF作品の場合ここがショボイと一気に興ざめしてしまうのですが、滑らかな動きで変形するダグラ達の装備や戦闘機はとてもリアルで、宇宙人やタイムトリップといった設定をより一層魅力的なものにしてくれています。
そして、裏の社会で生きるミヤモトと侵略戦争の時代を生きるミリ、心に傷を負っている2人が2日間行動を共にして心を通わせていく様はほのぼのと心を温めてくれます。現代の文化を知らないミリが、ミヤモトが作ったスパゲティを「アルデンテ」と言って「お前ワザと間違えてるだろ。」とツッこむミヤモト、2人とも可愛らしいです^^そして互いを「相棒」と呼び信頼し合う姿に、心の強さと2人の絆を感じとても勇気付けられます。戦いながら生きるミリの凛とした眼差しと、「未来になんて興味ない」と言いつつ、冷徹になりきれずミリを守ろうとするミヤモトの不器用な優しさに惹かれました。

多少、ご都合主義的な展開もあるのですが、(「ミリが現代でダグラの侵略を回避してもミリの生きていた時代は変わらないのでは? あるいは過去が変わった事でミリの存在そのものがなくなる可能性があるのでは?」といったタイムパラドクスが起きない事など)「何でもあり」なSFファンタジーと許容解釈できる範囲でしょう^^;
金城武さんはこういう役柄が似合いますね*^^*かっこよかったです。悪役・溝口の岸谷吾郎さんの壊れっぷりもお見事でした!

未来は決まってなんかいない、未来も運命も自分次第で変えられる、そう感じさせてくれる作品でした。


リターナー〈スタンダード・エディション〉 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • メディア: DVD



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