ファンタジー漫画『魔法使いの嫁』 [漫画]
現代が舞台のファンタジー漫画です。
チセは生まれつき妖精やその他不思議なものが見え、周囲から忌避されていました。生きる事に失望した彼女は自ら競りにかけられる事を望み、そして大魔法使い・エリアスに買い取られます。人身売買で買われた少女が買われた先でも酷い目に遭う、というのはよくあるパターンですが、チセを買ったエリアスは極めて紳士的にチセを保護し、自分の弟子に、更にはお嫁さんにすると告げます。
少女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使い――……。
羽鳥チセ15歳。身寄りもなく、生きる希望も術も持たぬ彼女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使いだった……。
英国、魔法使い、妖精……、私の好きな要素てんこ盛りでどっぷりハマりました。絵がとても繊細で、絵柄と幻想的な世界観がマッチしていると思います。
チセは生まれつき妖精やその他不思議なものが見え、周囲から忌避されていました。生きる事に失望した彼女は自ら競りにかけられる事を望み、そして大魔法使い・エリアスに買い取られます。人身売買で買われた少女が買われた先でも酷い目に遭う、というのはよくあるパターンですが、チセを買ったエリアスは極めて紳士的にチセを保護し、自分の弟子に、更にはお嫁さんにすると告げます。
人間嫌いと言われあまり外に出る事も無かったエリアスが、稀有な力を持つチセを手に入れた目的は、そしてお嫁さんにするという発言の真意は何なのか? そして次々と起こる事件、そこでチセが得ていくもの、序盤から怒涛の展開で惹きこまれます。
エリアスや他の魔法使い、妖精達が当たり前のように存在する世界。周囲から愛された事の無いチセは、エリアスや彼を取り巻く人、妖精達からの優しさや好意にどうしていいか分からず、ただただ謝ったり状況に流されて過ごします。そんな姿がとても痛々しいと同時に惹き込まれました。エリアスも人間だけでなく他の魔法使い達とも距離を置いて過ごしてきたようで、何が彼をそうさせていたのか、そしてチセを側に置く事でどう変わっていくのか。境遇は違えど、周りと距離を置いて生きてきた二人の関係は、今のところ師と弟子であり父と娘のようでもあり、飄々としたエリアスと諦観を抱くチセがどう変わって行くのか楽しみです。
まだまだ謎も多く、今後の展開からも目が離せません。
魔法使いの嫁(1) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: コミック
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