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漫画『戦国BASARA』 霜月かいり [漫画]

カプコンから出ているアクションゲーム『戦国BASARA』の漫画化作品です。

時は戦国―。
武田信玄に師事し信玄を人生の師と仰ぐ青年・真田幸村は、ある日多勢に無勢の不利な戦いを繰り広げていた伊達政宗と片倉小十郎に助太刀する。だが、幸村を相当の使い手と見た正宗は幸村にも刀を向け勝負を挑んできた。受けて立った幸村だが、決着の付けられぬまま再戦を誓いその場を後にする。
天下の安泰を目指しつつも宿敵・上杉謙信との決戦に燃える信玄、信玄の天下を実現すべく強くあろうとする幸村、苦しむ農民の為に戦の無い世を目指し手段を問わず天下を目指す正宗、様々な思いが交錯する。
一方、第六天魔王を名乗る尾張の織田信長は、中国地方の毛利元就、四国の長曾我部元親を残虐極まりないやり方で討ち滅ぼし勢力を急速に広げていた。
魔王・信長に天下を取らせてはならないと各地に緊張が走る中、ただ人を殺める事に快楽を見出す明智光秀の凶刃が信玄に迫る―

ゲームとは全く違う容姿・性格のキャラが多くいたり、主要なキャラ以外はバタバタと死んでしまったりする(この辺りは戦国時代を舞台にした漫画なので仕方ない面もありますが)ので、ゲームとは別物の戦国創作漫画だと捉える方が楽しめると思います。
信玄を師と仰ぐ幸村はその想いの強さ故に信玄に依存し、戦乱の時代を生きるには真っ直ぐ過ぎる面を持っています。様々な戦いや事件を経験し、迷い悩みながらもそこから脱して一人の武士として漢(おとこ)として成長していく幸村の姿に惹きつけられました。
そして、続く戦乱に苦しめられ、死と人を殺める事を覚悟し農民達を率いて一揆を起こした少女・いつきにかけた正宗の言葉の数々にじーんとなります。勝つ為なら手段を問わない正宗ですが、決して自らの野望ではなく自分が治める国の人々の事を第一に考え、「彼らの為に何が何でも勝たねばならない、負けは許されない。」という正宗の強い決意と眼差しに胸が熱くなりました。正宗が幸村の事を「青臭い」と評したのがよくわかります。幸村とさほど変わらない歳で、信玄と同じものを背負い同じ視点で物事を見ている正宗にとっては、「正々堂々」といった幸村の信念は青臭い綺麗事にしか映らないのでしょう。

生きる時代こそ違えど、「強さとは何か」といった事を考えさせられます。

戦国BASARA乱・世・乱・舞 1 (MFコミックス)

戦国BASARA乱・世・乱・舞 1 (MFコミックス)

  • 作者: 霜月 かいり
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/01/23
  • メディア: コミック



戦国BASARA乱・世・乱・舞 2 (MFコミックス)

戦国BASARA乱・世・乱・舞 2 (MFコミックス)

  • 作者: 霜月 かいり
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/04/22
  • メディア: コミック



戦国BASARA乱・世・乱・舞 3 (MFコミックス)

戦国BASARA乱・世・乱・舞 3 (MFコミックス)

  • 作者: 霜月 かいり
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/07/22
  • メディア: コミック



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