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演劇集団キャラメルボックス30th vol.1『パスファインダー』 [観劇]

続きまして『パスファインダー』です。
こちらは前述の原作小説を元にしたキャラメルボックスのオリジナルストーリーです。
(ネタバレを含みますのでご注意下さい。)

笠岡光春(かさおかみつはる)は23年前に亡くなった兄・秋路(しゅうじ)に会うため、クロノス・ジョウンターで過去へ飛ぶ。が、23年前に到着した瞬間、自転車で通りがかった少女と衝突。少女は頭を強く打ち、記憶を失ってしまう。が、「リン」という名前だけは覚えていた。光春は秋路とともに、リンの身元を調べることにするが……。
(公式サイトより)

憧れだった兄の本当の姿、突如現れたリン。序盤から怒涛の展開に惹きこまれます。『クロノス』の時代から数年が経ち、クロノス・ジョウンターの欠陥を補う装置が開発され(それでも現代に戻れないのは変わりませんが。)、光春は比較的自由に過去の世界で行動できます。憧れていた兄の本当の姿とその強い想いは、40代を目前にした光春の焦燥感との対比になっていて、充実している兄と現在の自分との差に揺れる光春により一層共感を抱きました。
そして突如現れたリン。生意気盛りな彼女の境遇が明らかになって行き、複雑な境遇に置かれた彼女の子供らしさと、彼女と行動を共にする光春の優しさとにジーンとしました。余談ですが昨年夏の『涙を数える』の南条を演じた方と同一人物というのに驚きです。幅広い役を演じられるって凄いです。
そしてリンとある人物との繋がりに驚きを隠せませんでした。あの時点で全て解っていたその人物が、何を想って事の行く末を見守っていたのか、そして自らもクロノス・ジョウンターに乗るという想いの深さに心打たれました。
そして何といっても強烈なインパクトを残したのが劇中に登場する○○さんの××××(重大なネタバレにつき伏字)です。思わぬファンサービスにテンション上がりました。

こちらも間もなく公演が終わってしまいます。
原作ファンの方にも楽しめるのではないかと思うので是非観て頂きたいです。
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